エスエスケイ「ヒュンメル」──2025年春夏シーズンからリブランディングを実施
update: 2024/06/07
エスエスケイのアスレチックブランド「ヒュンメル」が2025年春夏シーズンからリブランディングを実施する。商品構成を見直し、よりブランド価値の向上とファン層の拡大を目指す。競技に軸足を置くが、日常生活など幅広い機会での着こなしも提案・強化する。
2024年度の業績は前年比20%増の見通し
「ヒュンメル」ブランドの2024年度(2024年7月期)の業績は、前年比20%増の見通しだ。サッカーのスパイクシューズが倍増したほか、チーム関連商材が好調な推移。タウンユースを意識した「ヒュンメルプレー」ラインは50%増と健闘している。
スポーツ量販店の扱いが増えているほか、ウエア契約を結ぶJリーグのチーム「ガンバ大阪」のファン向けのビジネスなども拡大傾向にあるようだ。デンマーク──北欧の個性的な世界観を持った商材が、セレクトショップなどから評価を集めている面もある。
来年度(2025年度)の業績は10%増を計画している。好調な足元の推移を持続させ、来春のリブランディングでさらに飛躍を目指す。
キーワードは“ボーダーレス”、ファン層の幅を広げる狙い
今回のリブランディング=刷新は、デンマーク発祥のブランドとしての強みをさらに発揮し、アパレルではファッション性を追求していくという目的がある。各チャネルや顧客層に適した商品を企画し、ブランド全体でファンと売上規模を拡大していくという狙いである。
リブランディング後も以前と変わらず、競技に軸足を置く。サッカー、ハンドボール、バスケットボールという展開種目に変わりはない。競技から日常へ広がるシーンで、新しい着こなしを提案しようと考えている。
長期のテーマには、“ボーダーレス”を掲げる。着用機会にこだわらないシーンレスや、男女にこだわらないユニセックス提案など、同ブランドが活躍できる場を広げていくという大きな構想がある。