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ミズノ スイムビジネス
トップスイマーに浸透

update: 2015/12/22

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2016年モデルの「GX・SONICⅢ」

2016年モデルの「GX・SONICⅢ」

ミズノのスイムビジネスが堅調に推移している。新しい売れ筋になった布帛主体の水着が徐々に市場でシェアを拡大し、トップスイマー層で大会使用率がおよそ半分に達するまでになった。先日、2016年シーズンの新しいモデルの水着を発表、オリンピックイヤーに向けて体制を強化している。

学生層の信頼を得る

2008年の北京オリンピックにおいて、それまでのニット主体の水着から布帛の水着へ、トップスイマー達のトレンドが大きく変化した。英国の「スピード」ブランドの製品が一世を風靡した時期だった。その後、2年ほどは「トップ層の当社のシェアはゼロになった」(コンペティションスポーツ事業部 事業企画部 事業企画2課、林繁男 課長)という。

2009年ごろから徐々にシェアが回復し始め、ここ数年は順調に売上数字が伸びている。主力にしている学生スイマーからの信頼が厚く、トップ層の大会では男子が47%、女子が50%と全体の半数を占めるまでに拡大した。

けん引役になったのは、もちろん布帛タイプの水着だ。先日、発表された「GX・SONICⅢ」は、トップモデルの3代目で、初代は2013年にデビューしている。2016年モデルの「GX・SONICⅢ」は、水着のほか、ゴーグル、キャップを含めたトータルな提案が特徴。入水時・水中推進時・泳動作時の3つのシーンにおいて要求される機能を、各アイテムに盛り込んだ。

また、水中でフラットな姿勢が維持しやすい設計で、力強いキックが打ち出せる機能を搭載したモデル「MX・SONIC 02」も同じく来年から発売する。全国大会を目指すジュニアからマスターズまで、幅広いスイマーが対象だ。「GX・SONICⅢ」に次ぐ、シリアススイマー向けのモデルである。