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ゴルフウエアブランド 2016年春夏シーズンの傾向を見る(上)
リゾートテイストが引き続き主流
カラーや柄のバリエーション全盛に

update: 2015/09/24

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機能性とデザイン性の両立を追求する 「マンシングウェア」

機能性とデザイン性の両立を追求する
「マンシングウェア」

2016年春夏シーズンのゴルフウエアブランドの展示会が大詰めを迎えている。大部分のブランドの展示会が終了したこの段階で、商品企画の傾向や特徴などをまとめた。約20のブランドを基に、16年春夏シーズンの傾向を分析する。

機能性素材は完全に定着

日本製の 「ワンシング バイ マンシングウェア」

日本製の
「ワンシング バイ マンシングウェア」

春夏シーズンで必要不可欠の吸汗速乾性に代表される冷感機能は、シリアス層向けのブランドからファッション性を重視する百貨店系ブランドまで、幅広く浸透した。アスレ系ブランドはより高機能性を追求しているし、アパレル由来のブランドでは、着心地を改善するサポート役として機能性素材を採用している。また、その風合いを目的にした使い方も散見される。

一方で、「パーリーゲイツ」(TSIグルーヴアンドスポーツ)に代表されるようなファッション性に富んだゴルフウエアが売れ筋の定番になっている。蛍光色を使うブランドも珍しくなくなった。春夏シーズンのここ数シーズンの切り口は“リゾート”である。「ZOY」など元々リゾートテイストを得意にするブランドもあるが、南国・リゾート・花柄・果物柄といった傾向が多くなっている。

「マンシングウェア」(デサント)では、機能性とデザイン性の両立を重視している。16年春夏シーズンでは、2週間MDを基本にした9つのスタイリングで構成。店頭の鮮度を保持する工夫を凝らしている。プレステージ向けの「ランバン スポール」(デサント)と共通している点は、スイスコットンなどの上質素材を各所に使っていること。機能性と素材感の両立が難しいところだ。

もう1つの話題は、日本製を強化している点だ。日本製をセールスポイントにする「One Thing by Munsingwear」(ワンシング バイ マンシングウェア)で、日本ファッション産業協議会の定める認証制度「J∞QUALITY」(ジェイクオリティ)を取得した。インバウンド需要を念頭に置いた措置である。