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ミズノ ゴルフビジネス
ドライバーを強化

update: 2014/11/05

今年12月から販売するドライバーの新モデル 「ミズノ JPX850 ドライバー」

今年12月から販売するドライバーの新モデル
「ミズノ JPX850 ドライバー」

ミズノはゴルフビジネスにおいて、今後ドライバーを強化する。かねて、カスタムフィッティング対応によるアイアンが強みの同社だが、店頭のプレゼンス(存在感)を高めるためにも、ドライバーの強化が必要だと判断した。

カスタムフィッティングをドライバーにも拡大

日本のゴルフクラブ市場ではここ数年、特定ブランドの寡占化状態が続いている。特にドライバーではその傾向が強い。ミズノはパーソナル対応という発想で、国内の自社工場を活用したアイアンのカスタムフィッティングに力を入れてきた。自社の強みを発揮するとともに、他社との住み分けを図ってきた面もある。

「JPX850」のフェアウェイウッド

「JPX850」のフェアウェイウッド

店頭におけるプレゼンスを高めるためには、ドライバーのシェアアップも必要だと判断。現在、主力のアイアンの比率とドライバーの比率が逆転するよう強化を図る。同社は12月12日に、「JPX」ブランドから、ドライバー・フェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアンの新モデルをそれぞれ発売する。

ドライバー「JPX850」(ジェイピーエックス ハチゴーマル)は、各ゴルファーのスイングタイプに合わせて、最適なボールのスピン量と飛び出し角度を調整することができる機能を搭載した。ソール部分のウエートの配置を弾道に合わせ付け替えられるほか、シャフトとヘッドをつなぐ「ホーゼル部」のロフト角調整機能「クイックスイッチ」により、自身に適したロフト角を選択することができる。

フェース部にはスイートエリアを拡大する部分肉厚フェース設計を採用。フェースの周辺には丸みを帯びたリバウンドクラウンおよびリバウンドソールを採用し、エネルギーの伝達効率を高めている。アイアンで培ってきたカスタムフィッティングの強みを、ドライバーでも発揮しようという狙いがある。上代価格は6万8,000-7万8,000円(本体価格。搭載シャフトにより異なる)。

「JPX850」のフォージドアイアン

「JPX850」のフォージドアイアン

「JPX850」のフェアウェイウッドおよびユーティリティーは、ソール部に“波型形状デザイン”=「ウエーブテクノロジーソール」を採用。フェースが受けたエネルギーを効率的にボールへ伝える機能を持つ。反発性能を高め、飛距離アップに貢献する。また、ソールの後方部分にウエートを配し、慣性モーメントを高めている。上代価格はフェアウェイウッドが3-5万円(同)、ユーティリティーが2万3,000-2万8,000円(同)。

「JPX850」のアイアンでは、キャビティとフォージドの2タイプを発売する。両モデル共に、キャビティ外周部に剛性を高めた「パワーフレーム構造」を採用。フェースのたわみ面積が広がるため、反発性能が向上する。上代価格(いずれも6本組)はキャビティタイプが9万6,000円(同)、フォージドが12万円(同)。