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デサント アウトドアビジネス 2015年春夏方針

update: 2014/07/10

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「マーモット」ブランドに集約し、効率化を目指す

再編した「マーモット」の 「Mマウンテン」ライン

再編した「マーモット」の
「Mマウンテン」ライン

デサントは2015年春夏シーズンのアウトドアビジネスでブランドおよび商品ラインナップを再編する。「マーモット」「デサントアウトドア」の2ブランド体制から「マーモット」の1ブランドへ集約。「デサントアウトドア」で扱っていた商材はスキーおよびランニングカテゴリーに吸収する。また「マーモット」の商品ラインナップを4つに再編した。

2014年春夏は展開店舗が増え、プラス成長

2014年春夏シーズンは125%(対2013年春夏、店頭消化ベース)と2ケタ増だったが、これはアウトドア・チェーン店を中心に展開店舗が増えたことによるもの。市場へ投入する商品量は増えたが、店頭消化が進んでいるわけではないという。15年春夏は96%(対14年春夏、商品量ベース)とやや絞り気味だ。売上高ベースでは102%と堅調な推移を想定する。

「アウトドア市場の規模は拡大している」(辻川栄一・デサントブランド統括部アウトドア営業部長兼販売2課長)と分析するが、その一方で「オーバーストアであることも事実」(同)。顧客をつかんでいる百貨店流通などは好調だと言うが、来シーズンは店頭消化の効率を高めることが主要な課題になる。今年4月の消費増税の影響は若干あったようだが、専門店流通では5月後半から回復しているようだ。その半面、3月は駆け込み需要で好調だった。

2014年度(2014年3月期)のアウトドアビジネスの業績は123%と2ケタ増、売上総利益率もほぼ同率だった。「デサントアウトドア」の発展的解消で「マーモット」ブランドに資源を集中し、効率化を図る。