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ナイキとアディダスが2025年までの経営指標を公開

update: 2021/03/26

ナイキ社は「Impact Report」を公表 (画像はリリースから抜粋)

ナイキ社は「Impact Report」を公表
(画像はリリースから抜粋)

売上規模が世界第1位のナイキ社と第2位のアディダス社が、2025年までの経営指標――5年間の中期経営計画を公開した。ナイキは重点的に取り組む課題を列挙するに止まっているが、アディダスは具体的な収益の数値目標を掲げている。

5カ年の中期目標を設定

NIKE,Inc.(ナイキ社)は「Impact Report」という名称で、2025年までの5年間に取り組む分野や課題について列挙している。2020年時点の現状について、従業員や商品の生産、材料調達、使用する水量、環境保護への取り組みなど、数項目に分けて表示。2025年に達成すべき具体的な取り組み内容を列挙している。

アディダスは中期計画「Own the Game」を策定した (画像はリリースから抜粋)

アディダスは中期計画「Own the Game」を策定した
(画像はリリースから抜粋)

一方、adidas Group(アディダス社)は、2020年12月期(2020年度)の本決算の開示に合わせて、2025年までの成長戦略(いわゆる中期経営計画)「Own the Game」(オウン・ザ・ゲーム)を公表した。

「Own the Game」では、ナイキ同様に環境保護への取り組みなどを掲げているが、具体的な業績の数値目標も設定している。売上収益は年率8-10%で増収する計画を立てている。営業利益は12-14%を目指す。「DTC」(Direct to consumer)主導型のビジネスへの移行を推進。Eコマースの売上規模を2倍の80-90億ユーロに拡大させる。

5年前の2015年にも両社は、2020年を最終年度とする中期経営計画を策定していた。今回はその改訂版に該当する。コロナ禍の影響も加味しながら、更なる企業の成長目標を細かく設定している。