スポーツ主要上場企業5社、2022年3月期を展望する
全社共に増収、増益の業績見通し
update: 2022/05/09
まもなく開示されるスポーツ主要上場企業5社の2022年3月期を展望する。前期(2021年3月期)はコロナ禍に苦しめられた1年間だったが、2021年度は着実に業績が回復した。全社共に増収、増益の業績見通しを立てている。
収益性が着実に回復
対象にしたのは美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも3月期決算だ。別表に2021年3月期の実績一覧、および通期の業績予想一覧をまとめているので参考にされたい。
ミズノは前期、2ケタの減収減益だった。上期にコロナ禍の影響を受けて苦戦したが、下期は盛り返して利益を確保するに至った。通期では2ケタの増収、大幅な増益を計画している。
デサントはコロナ禍の影響が大きく、前期に損失を計上した。通期業績は増収、黒字回復する見通しだ。ゴールドウインも前期にコロナ禍の影響を受けたが、収益の落ち込みを最小限に抑え、高い利益率を保った。下方修正したが、通期も増収増益の計画だ。経常利益は200億円の見通しで、依然高い利益率を保持している。
ヨネックスは前期、2ケタの減収減益と苦戦した。通期は2ケタの増収、大幅な増益を見込んでいる。ゼットの通期業績は2ケタの増収、黒字回復の計画だ。