lululemon athletica inc. 業績展望
コロナ禍の影響は軽微、着実に収益が改善
update: 2022/02/04
lululemon athletica inc.(ルルレモンアスレティカ社)の2022年1月期の業績を展望する。多くのスポーツ系企業がコロナ禍で業績が伸び悩む中、ルルレモンアスレティカ社は健闘した、踏みとどまったと言えるだろう。前年度の2021年1月期は増収減益だったが、利益を確保している。今期(2022年1月期)も第3四半期まで増収増益と健闘が続いている(別表を参照)。
5期前と比べ、業容がおよそ2倍に拡大
ルルレモン社の2021年1月期は、連結の売上収益が44億100万米ドル(約4,577億400万円、1米ドル=104円で換算)、10.6%増と2ケタの増収だった。オンラインフィットネスサービスを提供する「MIRROR」(ミラー)の買収費用の計上も影響し、営業利益は8億1,900万米ドル(約851億7,600万円、同)、7.9%減と減益だった。
コロナ禍の影響はリアル店舗に及んだが、DTC(Direct to consumer)=Eコマースビジネスが急成長して実店舗の売上減をカバーした。売上額が急速に伸び、リアル店舗の売り上げを抜いて主力販路になった。
5期前の2017年1月期と比較しても、業容は順調に拡大してきている。売上額、利益額共に約2倍に成長した。今期も第3四半期までは順調に推移しており、前年実績を上回りそうな勢いだ。