スキーフォーラム2014
東西で来場者数が増加
update: 2014/06/12
2014/2015年秋冬シーズンの新作スキーウエアを披露するエンドユーザー向け早期受注会「スキーフォーラム2014」(主催、日本スキー産業振興協会)が東京(ベルサール新宿グランド)と大阪(マイドームおおさか)を会場に開催され、昨年を上回るスキーヤーが訪れた。
東京展は5月31日-6月1日、大阪展は6月7-8日のそれぞれ2日間の日程で開催。東京展には昨年の倍に当たる約2,700人、大阪展には昨年比23%増の1,180人が来場した。今年2月のソチ五輪で日本人選手が活躍した影響もあり、13/14年シーズンは健闘したブランドが多かったし、スキー市場自体も久しぶりに活気づいた。その効果なのだろう、来シーズンの新作ウエアに対する関心も高かったようだ。
ただし、早期の受注量が増えているわけではなさそうだ。早期受注のスキーヤーはシリアス層が多く、売り上げが大きく変動することは少ないが、その分規模も小さい。ウエアを購入する際の予算に上限があり、急激な伸びも期待しにくい。ボリュームゾーンでは、スキー場のレンタルウエアが充実してきた影響もあり、店頭で購入することが減っているのでは、と分析する小売店もある。
昨今のスキービジネスは在庫が残るリスクを少なくするため、初期投入分で納品が終了するというスタイルを採るブランドがほとんど。復帰組のスキーヤーが増えていることはもちろんプラスの要素だが、各メーカーはあまり楽観視していない。小売店も然りである。
早期受注の反応を見ながら、年明け以降のボリューム商戦を窺うのが各社共通した今後の取り組み。積雪量という自然条件に大きく左右されるビジネスだが、早期受注の盛り上がりをどこまでボリューム層の取り込みにつなげていけるか、各社の悩みどころ、工夫のしどころである。