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東洋紡のウエアラブル機能素材
「COCOMI(心美)™」の挑戦
ニーズを模索、新しい市場の創造を目指す

update: 2015/10/19

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2017年春夏の実用化を目指す

非衣料分野への採用も期待されている

非衣料分野への採用も期待されている

「COCOMI™」を使った製品の実用化は、2017年春夏シーズンを目指している。課題は、具体的なニーズに応えられる製品にまで落とし込むこと。「リピーターを創出して、市場を形成していかなければ、一過性で終わる可能性がある」(作田部長)という危機感を抱いている。

「すぐに使いたい」と話す企業もあるそうだが、計測したデータをどう使うかが各社に共通した課題のようだ。量産体制の整備や買いやすい上代設定といったクリアすべき点も多い。物性面の課題はそれほど大きくはないという。何度、洗濯しても機能性が落ちないなど耐久性は必要だが、素材が進化する余地もまだまだあるようで、技術面の心配は少ないようだ。

前述のように、2017年春夏のデビューを目指しているが、可能であれば前倒しして展開したいという。「すでに先行しているメーカーがある。上代設定もそこへ合わせていく必要がある」(作田部長)。ようやく、ウエアラブル市場の開拓が始まった段階だと認識している。