ミズノの新業態ショップ戦略(下)
大阪の既存店舗も改装、売れ筋模索
update: 2014/04/10
ミズノが4月5日、東京・原宿にオープンした直営店「NOHARA BY MIZUNO」(ノハラ バイ ミズノ)は、“健康”に軸足を置いた新業態。ヤングマインドを持った女性を意識した新しい切り口のショップだ。一方、競技やウオーキングに軸足を置いているのが既存店舗。大阪・梅田の地下街「阪急三番街」に出店するショップも、そうした既存店の1つである。今春、改装・MD変更を実施し、新しい店舗に生まれ変わった。
阪急三番街店、改装後は130%で推移
3月13日に改装オープンした阪急三番街店。ランニングやトレッキング、スイム関連を主軸に売り場を構成していたが、今回、スイムを外してシューズとスポーツウエア関連を強化した。活況を呈している種目が変化するため、そういったニーズに対応するため改装を実施した。
以前から懸案の1つだったシューズスペースを拡充。ゆっくりシューズを選べるコーナーをショップの一番奥に設けた。好調が続くランニングシューズを中心に、足型計測器を導入し品揃えを強化した。フィッティングの資格を有するフットケアトレーナーを1人増員した。「(ウオーキングシューズを主体にする)既存のウエルネスショップとは異なる品揃えにしたかった」(ミズノ リテイル営業部 西日本/東日本CS・LS直営店課フットケアトレーナー、西尾剛専任次長)。
シューズの強化は、需要が増えているランニングアパレルとの相乗効果を高める目的もあった。改装後はランニングアパレルのほか、女性目線で企画したレディスウエア「+me」(プラスミー)やトレーニングウエア「NXT」(エヌエックスティー)も品揃えしている。ランニングを主体にしたシューズとアパレル関連を強化した点が、今回の改装のポイントだ。