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アシックス ベースボールビジネス
リニューアル元年は20%増で推移
従来と異なるアプローチが奏功

update: 2014/03/10

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機能性に一定の評価

機能性には一定の評価が得られたと分析。 強みのスパイクシューズ

機能性には一定の評価が得られたと分析。
強みのスパイクシューズ

小売店やエンドユーザーの評価が特に高いのがスパイクシューズ。同社が強みにするアイテムだ。硬式グラブは1.5倍に増えた。シリアス層にはオーダーグラブが好評で、前年の2倍に拡大した。軟式では高額グラブ(2万3,000円のハイエンドモデル)が順調だ。そのほか、バットの反応が良かった。2014年モデルは受注が3倍に増えたという。中学・高校生のシリアス層をメーンターゲットにしているため、いわゆる草野球層は苦手だと言うが、「機能性が一定の評価を受けたのではないか」(森 事業部長)と手応えを感じている。

一方、アパレルは苦戦している。チームユニフォームの反応は悪くないようだが、練習用などパーソナルユースが苦戦傾向にある。価格競争が激しい商材でもあるが、そうした流れからは一線を引くという方針だ。

売り上げに占める硬式と軟式の比率はほぼ半々。前述の通り、シリアス層をターゲットにしているため、高額モデルが動くこともあり、硬式の比率が高くなっていると予測できる。草野球層の顧客が減っているため、今後は軟式をテコ入れするという。

リニューアル1年目はまずまずの実績だと見る。2年目の2014年シーズンの受注会も盛況だったという。2月からは韓国でも販売をスタートしたほか、台湾でも販売を始める。中期目標である売上高100億円の目標を達成した暁には、一大市場である「米国市場へも進出したい」(森 事業部長)という。