三井物産テクノプロダクツ 「PERTEX」ブランド
アウトドア中心に拡販進む
知名度向上にも力入れる
update: 2014/02/20
ファッションブランドにも採用
売り上げの70-80%はアウトドア関連ブランドが占めているが、残りの約20%はカジュアル、ファッション関連ブランドで、高感度ファッションブランドへの採用事例もある。「シーンはアウトドアに限定していない。今後はカジュアルファッションも攻めていきたい」(三井物産テクノプロダクツ 機能テキスタイル事業部、小松原琢・取締役事業部長)と抱負を語る。
今年から新たにスタートした「PERTEX UNLIMITED」(パーテックス・アンリミテッド)は、同ブランドのコンセプトと機能性をタウンユース向け素材に応用したシリーズだ。素材を限定せずに展開している。
「PERTEX」は秋冬シーズン向けの売り上げが60-70%と主力になっているが、通年の定番アイテムもあるため、「シーズン物の素材という感覚はあまりない」(小松原事業部長)という。カジュアルファッションへの展開が増えれば、春夏の構成比率も高まってくる可能性がある。
「プリマロフト」の生地ビジネスもスタート
同社では「PERTEX」のほかに、機能性ポリエステル中綿素材「PRIMALOFT」(プリマロフト)の代理店業務も手掛けているが、今年からそのブランド名を冠した生地売りのビジネスもスタートする。「プリマロフト・パフォーマンスファブリック」というブランド名で、「軽い、温かい、撥水」といった機能性をアピールする。メーンはニット生地で、すでに14年秋冬シーズンからゴルフウエアブランドなどの採用が決まっている。
想定しているアイテムの1つが機能性肌着。発熱系や吸汗速乾系など「あらゆる機能性ニットを展開していきたい」(小松原事業部長)という。「PERTEX」とは異なる素材、アプローチで新規市場の開拓を進めることになる。