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三陽商会「Paul Stuart SPORT」
今春から本格デビュー
先行オープンの「イングス」ショップが好調な滑り出し

update: 2013/01/31

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ポール・スチュアートディヴィジョン スポーツ企画グループ、 笹森英樹企画統括長

ポール・スチュアートディヴィジョン
スポーツ企画グループ、
笹森英樹企画統括長

上代価格はジャケットがメンズで3万5,700-6万6,150円、レディスで3万5,700-4万4,100円。メンズ・レディスともにアウターの中心価格が2万5,200円、カットソーが1万6,800円、ニットが2万1,000円、パンツが1万8,900円、レディスのスカートが1万6,800円(いずれも税込み)。価格帯には幅を持たせる。秋冬シーズンではアウターも展開予定で4-5万円前後の設定になるという。「13年秋冬ではよりクオリティーを高めたい」(三陽商会 事業本部 ブランド事業部ポール・スチュアートディヴィジョン スポーツ企画グループ、笹森英樹企画統括長)と上質感を追求する。

昨年9月から、「ポール・スチュアート青山店」「ポール・スチュアート銀座店」でトライアル販売を始めた。同11月に開業した「イングス」ショップも展示会でお披露目していない商材を販売しており、トライアルの色合いが濃い。エンドユーザーの反応は良いそうで、東京の店舗ではセットで購入するケースが多く、30−40代の若い客層も訪れていたという。

3年後に50億円を目指す

昨年の展示会は2度開催した。一度目で小売店から要請があった個所を修正・再提案するためだ。最も大きく見直したのはメンズのパンツ。シルエットが細身できれいに見えるよう修正を加えた。レギュラーのワンタックと細身のノータックの2タイプを企画した。

力を入れるアイテムの1つがニット。天然素材の綿と麻を使ったものを今春発売する。撥水、抗ピリング、型崩れ防止など様々な加工を施している。アウターではスイングトップを企画。静電防止素材「アンチポラン」で花粉予防機能を謳った。ポロシャツは綿100%の速乾機能付きの鹿の子がメーンだ。夏は「クールマックス」を使用したモデルを投入する。メンズで12色、レディで6色の定番品を出す。

レディスではボトムのバリエーションが豊富だ。スカート、ワンピースのほか、パンツではクロップド、ブーツカット、ショートパンツなど丈やシルエット変化に幅を持たせた。「レディスのボトムは大体網羅している」(笹森企画統括長)品揃えだ。

男女のアイテム比率は55対45とややメンズが多い。アクセサリー・雑貨は売り上げの20%を目標にする。主要な販路は百貨店のゴルフウエア・スポーツ売り場。2013年度は40店舗を展開する計画だ。3年後の2015年には60店舗、売上高50億円(小売りベース)を目指す。