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ゴールドウイン、カンタベリーオブニュージーランドジャパンを吸収合併

update: 2022/01/24

カンタベリー社の吸収合併で開発や マーケティングなどの相乗効果を狙う (画像は展示会から)

カンタベリー社の吸収合併で開発や
マーケティングなどの相乗効果を狙う
(画像は展示会から)

ゴールドウインが今年4月1日をめどに、連結子会社のカンタベリーオブニュージーランドジャパン(以下、カンタベリー社)を吸収合併する。1月21日開催の取締役会で決議した。開発力やマーケティング力をより効率良く活用することが主な目的だ。

技術的な開発面や店舗開発力、マーケティング力を投下

カンタベリー社はゴールドウインの出資100%の連結子会社で、ニュージーランド発祥のラグビーブランド「カンタベリー」の製品を販売する。日本国内の商標権は取得済みで、商品企画の自由度は高い。日本代表ユニフォームをはじめ、ラグビー競技に軸足を置くブランドだが、売り上げのメーンはタウンユースの「ライフスタイル」系の商材だ。メンズに加え、レディスやキッズなど対象顧客の幅を拡大している。

吸収合併を決めた理由について、「より機動的に製品開発力・店舗開発力・マーケティング力をカンタベリーブランドに投下することが可能」になると説明する。素材や生産などを共有することによる効率化も視野に入れているが、主な目的は「カンタベリー」ブランドに「技術的な開発面や店舗開発力、マーケティング力を投下する」ことだ。

カンタベリー社を吸収合併した後は、ゴールドウイン社内に専門の部署を構える計画。詳細は本年度中に公表予定だ。人員削減などは予定しておらず、現有戦力による新しい組織を考えている。

カンタベリー社の2021年3月期実績は、売上高27億2,400万円、営業損失2億9,000万円。経常損失2億9,100万円。