TOP > 企業レポート > アシックス、カシオ計算機と協業でラン...

アシックス、カシオ計算機と協業でランナー向けパーソナルコーチングサービス「Runmetrix」の提供をスタート

update: 2021/01/28

< 前のページへ1ページ2ページ

5年後に売上高100億円、ユーザー数500万人を目指す

「Runmetrix」専用アプリの画面

「Runmetrix」専用アプリの画面

専用のモーションセンサーでは、20種類以上のランニング指標──ピッチ、ストライド、蹴り出す加速度、腰にかかる衝撃、骨盤の動きや傾きなど──を算出することが可能だ。こうした各人のランニングデータを基に、フォームの改善点や有効なトレーニングプログラムなどを提供する。「G-SHOCK」の専用モデルでは、モーションセンサーと連携し、ランニングフォーム関連の指標をリアルタイムで確認することができる。

「Runmetrix」の発売と併せて、アシックスでは「G-SHOCK」と協業したランニングシューズを販売する。軽量性と反発性に優れた「NOVABLAST」(ノヴァブラスト)特別カラーモデルである。専用アプリ(無料)は1月27日から提供を開始。「G-SHOCK」とモーションセンサーのセット(価格は5万7,200円、税込み)、単体のモーションセンサー(同1万4,080円、同)は3月4日から販売を開始する。

今年(2021年)中に、両社による合弁会社の設立を検討中。出資比率などは決まっていないが、事業の拡大をより確実なものにするべく体制を整える計画だ。また今年10月をめどに、アシックスが得意とする「ウオーキング」を対象にした「Walkmetrix」(ウォークメトリックス)のサービス提供も予定している。

同事業の売上計画について、カシオ計算機の樫尾和宏 代表取締役社長は「5年目で約100億円の売上規模、ユーザー数では500万人を想定している」と説明した。「①コーチングの課金ビジネス、②(センサーなど)物販の2つが収益の柱になると思う。ユーザー数が増えれば、おのずと物販の売り上げも増えると考えている」。