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スポーツタカハシ、「eスポーツ」の新事業を立ち上げ

update: 2019/04/09

昨年3月に開設した スケートボードパーク「スポパー」。 eスポーツなど、物販以外の分野で ビジネスの拡大を模索している

昨年3月に開設した
スケートボードパーク「スポパー」。
eスポーツなど、物販以外の分野で
ビジネスの拡大を模索している

スポーツタカハシ(大阪市)が「eスポーツ」の新規事業を立ち上げた。2022年に創業100周年を迎えるに当たり、「スポーツを通した地域への貢献と還元」「大阪の街をもっと盛り上げていく」という理念に基づき、事業部を新設した。

今夏、「BIG STEP」内に専用の配信施設をオープン

eスポーツ事業を担当するのは新設部署の「SPOTAKA EX事業部」。主な事業の内容は、①eスポーツの大会企画、運営、制作業務、②eスポーツ配信施設の運営、③他社のeスポーツ事業参入を支援していく運営コンサルティング、の3つ。株式会社スサノオ(京都市)、株式会社ZERO(東京都)と協業しながら、事業運営を推し進める。

「eスポーツ」は「エレクトロニック・スポーツ」の略語。ゲーム機やパソコン上でプレーできる二次元のスポーツ競技を指す。高額の賞金が得られる国際大会などが相次いで開催され、その市場は急速に拡大している。

この新規事業を取り上げた背景には、「“sports2.0”、“SDGs”という新たなムーブメント」を意識した面がある。こうした新しいトレンドに「いち早く取り組んだ事業」と位置付けている。同社が店舗を構える大阪ミナミ・アメリカ村だけではなく、2025年に開催予定の「大阪万博」を盛り上げるための事業としても意識している。

同事業部が主催するeスポーツ大会は、年に2回の開催を予定。今年夏には、同社が店舗展開する商業施設「BIG STEP」内に、eスポーツ専用の配信施設を構える計画だ。同社は昨年(2018年)3月、「BIG STEP」の地下1階に、スケートボードを体験できるスペース「スポパー」(スケートボードパーク)を開場した。物販だけでは集客が難しくなっている昨今の市況を鑑み、ソフト面の強化を続けている。今回のeスポーツ事業も、こうした新しい切り口によるビジネス拡大の1つだと考えられる。