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ヨネックス、2021年3月期 第2四半期
コロナ禍の影響受けるも、業績は上振れ

update: 2020/11/12

ヨネックス、2021年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

ヨネックス、2021年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

ヨネックスの2021年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、コロナ禍の影響が大きく減収、営業損失を計上するに至った。経常段階では利益を確保したほか、当初予測より業績は上振れした。

主力のバドミントンが苦戦

連結の売上高は220億9,300万円(30.6%減)と大幅な減収となった。国内外共に4-6月にかけて、コロナ禍のマイナスの影響を大きく受けた。7月以降は回復傾向にある。競技大会の中止により販促費が減少したものの、売上総利益(粗利)の減少をカバーするには至らなかった。

営業損失は2億1,500万円(前期は17億1,100万円の営業利益)。経常段階では、助成金収入など営業外利益が増えたことで、1億4,400万円の経常利益を確保した。四半期損益は法人税支払いにより、マイナスに転じた(表1を参照)。

ヨネックス、2021年3月期 第2四半期 セグメント別・種目別売上高(表2)

ヨネックス、2021年3月期
第2四半期 セグメント別・種目別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「日本」が120億4,300万円(41.4%減)と苦戦した。“ソーシャルディスタンス”を保ちにくい「室内競技」であるバドミントンを主力にする同社。卓球など他の室内競技と同様、プレー機会が激減した影響が収益の足を引っ張った。その他の地域も軒並み苦戦傾向だった。「アジア」地域は1ケタの減収に止まり、増益を達成した(表2を参照)。

通期の業績見通しは据え置いている。地域により、バドミントンの回復が遅れているケースがあるためだ。また、広告宣伝費の増加が見込まれることもある。財務状態が安定しているため、課題は前売りの回復だけだと考えられる。通期業績は連結売上高500億円(19.3%減)、営業損失9億円、経常損失4億円の計画。