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ゼビオホールディングス、2020年3月期 第2四半期 連結決算
微増収、販管費率の増加もあり減益に

update: 2019/11/18

ゼビオ、2020年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

ゼビオ、2020年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

ゼビオホールディングスの2020年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、ゴルフやアウトドア等の健闘で微増収を達成したが、天候不順や競合激化、販管費率増の影響を受け、減益に至った。主力の「一般競技スポーツ」が伸び悩んだ。消費増税の影響なども考慮し、第2四半期および通期の業績見通しを下方修正している。

競技スポーツが苦戦、ゴルフやアウトドアが健闘

連結売上高は1,175億500万円(0.9%増)の微増収。売上高総利益率(粗利率)は39.3%(0.6ポイント減)とやや低下した。販管費率は35.7%(0.6ポイント増)とやや増加したこともあり、営業利益は41億2,600万円(25.6%減)の減益となった。経常利益も為替差損の計上などもあり、43億7,600万円(28.7%減)の減益に至った(表1を参照)。

ゼビオ、2020年3月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

ゼビオ、2020年3月期
第2四半期 部門別売上高(表2)

部門別の売上高では、主力の「一般競技スポーツ」が438億5,900万円(5.2%減)と伸び悩んだ。前年のサッカーワールドカップの反動減なども影響した。「ゴルフ」は334億6,100万円(6.2%増)と健闘した。ビギナー向けの商材強化がプラスに働いた。「アウトドア・その他」が194億7,800万円(4.1%増)と堅調に推移した。タウン向けの商材が堅調だった。「スポーツアパレル」は145億7,200万円(2.7%減)とやや苦戦。長雨など天候不順も影響した(表2を参照)。

「ゼビオ」の既存店売上3.3%減と前年比を下回った。「ヴィクトリア」は4.5%減の減収となった。期末の店舗数は、853店(16増、21減)。既存店への投資に集中する方針を採っており、店舗数は計14店減少した。総売り場面積は、19万6,377坪(704坪増)と増加した。

第2四半期および通期の業績予想を下方修正している。天候不順や消費増税のマイナス影響を考慮した。通期では、連結売上高2,384億1,900万円(2.9%増)、営業利益69億3,100万円(20.2%増)、経常利益75億9,800万円(13.0%増)で、増収増益の計画だ。