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エスエスケイ、2019年7月期(非上場)
微増収するも減益に

update: 2019/10/21

エスエスケイ、2019年7月期 財務数値一覧(表1)

エスエスケイ、2019年7月期
財務数値一覧(表1)

スポーツ卸のエスエスケイ(大阪)の2019年7月期(非上場。18年7月21日-19年7月20日)は、アスレチック分野が伸び悩んだが、ライフスタイル分野が堅調な推移だった。「野球」が堅調だったが、自社ブランド「ヒュンメル」が苦戦した。その結果、微増収・減益となった。

「野球」カテゴリーが健闘

非上場のため、貸借対照表は開示していない。財務数値一覧も損益計算書主体の表記になっている。売上高は527億4,200万円(0.7%減)。自社ブランド「エスエスケイ」をはじめとする「野球」ビジネスが健闘したが、「ヒュンメル」やラケットスポーツが苦戦した。「フットウェア」や「アパレル」は健闘したが、部門ごとの格差が大きく、微増収だったが、減益に至った(表1を参照)。

利益面では、投資など経費の増加が影響し、営業利益は5億3,500万円(48.4%減)と減益だった。経常利益は8億2,700万円(36.5%減)の減益。当期利益も6億7,800万円(19.0%減)で減益に至った。売上高総利益率(粗利率)は18.4%(0.3ポイント減)、販管費率は17.3%(0.5ポイント増)だった。

エスエスケイ、2019年7月期 部門別売上高(表2)

エスエスケイ、2019年7月期
部門別売上高(表2)

部門別では、「エスエスケイ」ブランドが主力の「野球」が売上高50億2,900万円(1.7%増)と健闘した。野球ビジネスは5期連続のプラス成長だ。サッカーは68億円(6.6%減)、ラケットスポーツが31億9,900万円(9.3%減)と苦戦した。「アスレティックスポーツ」全体では、165億500万円(4.0%減)と減収だった(表2を参照)。

「ライフスタイルスポーツ」部門は、売上高362億3,700万円(3.0%増)と堅調な推移だった。主力の「フットウェア」(スポーツシューズ)は200億8,400万円(3.2%増)と健闘した。「アパレル」は111億5,000万円(6.6%増)好調な推移だった。「ウェルネス&アウトドア」は30億6,700万円(6.0%減)と苦戦した。

今期(2020年7月期)は、売上高523億円(0.8%減)、営業利益6億円(12.1%増)の見通しだ。経常利益及び当期利益は、東京支店の売却など不確定要素があるため、非開示とした。