TOP > 財務分析レポート > 国内主要スポーツ上場企業5社、2019年3...

国内主要スポーツ上場企業5社、2019年3月期 連結決算まとめ(中)
海外の売上動向が業績に大きく影響

update: 2019/05/21

1ページ2ページ次のページへ >
デサント、2019年3月期 エリア別売上高(表1)

デサント、2019年3月期
エリア別売上高(表1)

国内主要スポーツ上場企業5社の2019年3月期(2018年度)の連結決算をまとめた。アジア市場で大きな事業規模を持つデサント、ヨネックスは、同市場の影響が大きい。アジアビジネスの結果で、業績に格差が表れた。

アジアビジネスを拡大するデサント

対象としたのは、国内の主要なスポーツ上場企業5社(ミズノ、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット)。今回は主にデサント、ヨネックスを取り上げる。

デサントは微増収の結果だった(表3を参照)。国内のECや直営などへの投資増もあり、減益となった。かねて強化を続けてきた社名ブランド「デサント」の貢献度が大きい。その半面、ゴルフ関連ブランドが苦戦傾向だった。

エリア別では、日本が568億円(2.0%増)と堅調な推移。「デサント」ブランドを中心にアスレチック関連がけん引役となった。海外売上比率は60%で前期と変わっていない(表1を参照)。韓国は722億円(0.4%増)とほぼ前年並み。急速な成長期を過ぎて、安定期に入った観がある。香港、台湾を含む中国は78億円(2.5%減)と減収した。これは日本からの商品量が減ったためで、現地のライセンス品は増えている。現地通貨ベースの売り上げは2ケタ増で伸びている。