TOP > 企業レポート > ゴールドウイン 今秋、「チャンピオン」...

ゴールドウイン
今秋、「チャンピオン」が好調に推移
西田社長、消化率改善に手応え

update: 2013/12/02

1ページ2ページ次のページへ >
今秋、好調な推移の「チャンピオン」 (写真は13年秋冬企画)

今秋、好調な推移の「チャンピオン」
(写真は13年秋冬企画)

ゴールドウインのアスレチックブランド「チャンピオン」が今秋、好調に推移している。直営と卸(NSC=ナショナル・スポーツチェーン店)ともに130%と2ケタの増収で、中でも「スーパースポーツゼビオ」の平場が160%と大きく伸ばしている。発注流動改革により、店頭在庫の消化率が改善していることも後押ししているようだ。

スエットがキーアイテムに

一昨年(2011年度)に黒字化を達成した「チャンピオン」。昨シーズンは秋商戦の不振が影響して苦戦を強いられた。今年は2-4月まで減収が続いていたが、それ以降は持ち直し、秋の立ち上がりに当たる9月以降は売り上げが伸びてきた。売れ筋アイテムはウインドブレーカーやジャージー、スエットなど。直営店では東京・原宿店や大阪・北堀江店などが好調で、特にスポーツカジュアルアイテムのスエット類がけん引役になっている。

スエットの比率は「今後も増えるだろう」(執行役員、紺屋博行チャンピオン事業部長 兼 エレッセ事業部長)と予測する。同ブランドの世界観を表現するアメリカンカジュアルテイストがエンドユーザーに支持されているとみられる。また、バスケットボール競技におけるシェアも高まっているという。

一方、テニスをルーツにする「エレッセ」ブランドは水着が健闘し、テニス競技も増収増益傾向。ウオーキングシューズが苦戦気味だが、おしなべて堅調な推移だ。今年の春夏シーズンは引き続き流通在庫を減らし、消化率を高める努力を進めた。旧品の処分を行ったため売上総利益が伸び悩んだが、着実に内容は改善しつつある。来シーズンへ向けて再度、ルーツであるテニス競技を強化する。