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住友ゴム工業、ダンロップスポーツマーケティング
「ダンロップ」ブランドがバドミントン市場に本格参入

update: 2021/04/30

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認知度の向上が最優先事項

テニス市場では名が知られている「ダンロップ」ブランドだが、バドミントンでは新参者。ブランド認知の向上が最優先事項となる。想定する販路は、ダンロップスポーツマーケティングと付き合いのある既存のテニス専門店などが基本になる。契約プロ選手やチームの獲得も視野に入れる。

しかし外商を主体に競技者層の顧客を抱える専門店において、シリアスプレーヤーを獲得することはなかなか難しい作業であるのは確かだ。もう1つ、効率的なブランドの拡大を狙って開拓しようと考えているのが、社会人プレーヤー。ミドルやシニアなど、バドミントン愛好者を想定している。ジュニア層の取り込みも考えている。

売上目標は、「バボラ」ブランドの実績だった約2億円が当面の数値。5年後をめどに市場シェア2%(約3億円)を目指す。「(バボラの)実績をクリアしないと話にならない。まず一般のプレーヤーにアプローチしていくことになる。『ダンロップ』ブランドは世界規模でみると知名度が高いので、グループのトータル力を活用したい」(ダンロップスポーツマーケティング、榎本慎吾 テニス営業本部長)と考えている。

主力のラケットでは、4つのモデル・計9品番を開発し、市場投入する。シャトルはガチョウの羽根、天然コルクを使用した3タイプを企画。ストリングはナイロン系マルチフィラメントで2タイプ。いずれも今年7月から販売予定だ。