デサント、「カッター&バック」と「アヴィア」の取り扱いを終了
update: 2021/01/13
デサントは昨年(2020年12月31日)末で、ゴルフウエアブランド「カッター&バック」と、フィットネスシューズブランド「アヴィア」の取り扱いを終了した。国内事業の立て直しを推し進める同社だが、今回の措置はその一環とみられる。
ブランドビジネスの効率化を見据え
同社は昨年11月25日、日本事業の収益改善を目的とした構造改革の内容を公表した。DTC(Direct to Consumer)の強化や基幹システムの刷新、早期退職者の募集など、全社規模の施策だ。また、グループ企業のスポーツ代理店、ベンゼネラルの卸売の事業を、同業他社であるゼットへ譲渡する旨も併せて公表した。
ゴルフウエア「カッター&バック」は、いわゆる“アスリート系”と言われるカテゴリーに属するブランドで、ゴルフ専門店やゴルフ場のインショップなど、ゴルファーに近い場所で主に販売されてきた。商品企画も合繊の機能素材を採用し、プレーのしやすさを追求していた。
テイストはアメリカンカジュアルで、トラッドテイストが色濃い。よりアスリート色の強い「ルコックゴルフ」や「スリクソン」とは異なる層のゴルファーを対象にしていた。ハワイのアロハシャツブランド「reyn spooner」(レインスプーナー)との協業商品を販売したこともある。「reyn spooner」のハワイの直営店でも取り扱っていた。
フィットネスシューズ「アヴィア」は、ベンゼネラルが代理店を務めていたブランド。同じくフィットネスシューズの「ライカ」ブランドと併せて、フィットネス関連チャネルへ販売していた。