メガスポーツが自社株を取得
イオンが「スポーツオーソリティ」を完全子会社化
update: 2016/08/18
イオングループのメガスポーツ(東京)が8月17日、米国・スポーツオーソリティ社(以下、TSA社)が所有する自社株式──19.94%を取得し、イオンの完全子会社になる旨を発表した。
「スポーツオーソリティ」の屋号は存続へ
自社株式19.94%の取得価額は、日本円で12億5,800万円。これにより、メガスポーツはイオングループの完全子会社になる。すでに国内において、「スポーツオーソリティ」の屋号で展開している既存店126店舗は、現状通り存続する。
この自社株式取得に伴い、国内における「THE SPORTS AUTHORITY」の屋号も買い取った。取得価額は非公表。今後も、既存店舗の126店(「CORNERS」を含む)の営業は変わらず続けるという。
TSA社は今年2月、米国の連邦倒産法第11章(Chapter11=チャプターイレブン、日本の民事再生法に該当)を申請し、実質、倒産状態に至った。その後、支援先を模索する状態が続いていた。
今回、米国デラウェア州の破産裁判所の許可を得て、TSA社が所有するメガスポーツの株式を買い取り、イオングループの完全子会社化するに至った。TSA社の経営破綻により、日本国内のメガスポーツが運営する「スポーツオーソリティ」の今後の推移が注目されていたが、今回の決定で、国内の既存店舗が変わらず営業を続けることが確定した。