TOP > 財務分析レポート > デサント、2024年3月期 連結決算──増収...

デサント、2024年3月期 連結決算──増収増益を達成、過去最高益に

update: 2024/05/16

デサントの2024年3月期は増収増益に (画像は説明資料から抜粋)

デサントの2024年3月期は増収増益に
(画像は説明資料から抜粋)

デサントの2024年3月期連結決算は、増収増益を達成した。中期経営計画「D-Summit 2023」の最終年度に該当する当期において、利益目標をクリアした。ブランド別では、主力の社名ブランド「デサント」が好調で、けん引役になった。

「デサント」ブランドがけん引

デサント、2024年3月期 財務数値一覧(表1)

デサント、2024年3月期
財務数値一覧(表1)

連結売上高は1,269億8,900万円(5.3%増)で増収となった。日本におけるDTC(Direct to consumer)事業の伸びや、韓国ビジネスのプロパー販売強化などが奏功し、売上総利益率(粗利率)が過去最高の59.5%(2.1ポイント増)と改善した。販管費率の伸びを粗利率が上回った。

営業利益は87億4,000万円(12.2%増)と2ケタの増益。経常利益が157億2,900万円(34.8%増)で過去最高益を更新した。デサントチャイナホールディングスの好調がプラスになった。当期純利益は120億1,400万円(13.9%増)で過去最高を記録した。

デサント、2024年3月期 部門別売上高(表2)

デサント、2024年3月期
部門別売上高(表2)


部門別の売上高では、主力の「アスレチックウェア関連」が872億6,300万円(16.6%増)と好調な推移だった。「ゴルフウェア関連」は315億5,600万円(11.2%減)で、コロナ禍で需要が拡大した反動による減収となった。

地域別の売上高は、「日本」が516億3,800万円(2.1%減)と微減したが、営業利益は49億700万円(8.1%増)と改善した。「韓国」は585億200万円(1.1%増)、営業利益は45億6,400万円(4.1%増)と復調傾向にある。「中国」は146億9,800万円(91.8%増)と好調を持続している。特に「デサント」ブランドの現地売上高が936億1,700万円(55.4%増)と大きく成長した。

新しい中期経営計画「D-Summit 2026」を策定

本決算の開示と併せて、新しい中期経営計画「D-Summit 2026」を策定、公表している。具体的な数値目標は明らかにしていない。3年間で300-400億円の営業キャッシュフローを創出すること、11-12%のROEを持続すること、環境負荷軽減による持続的な成長基盤づくりを進める、という3点を掲げる。

日本国内のDTC事業への投資、水沢工場など生産体制の強化、ウエルネスやスポーツサービスなど新規事業への参画も視野に入れている。国内のDTCは「デサント」ブランドに集中して強化を図る。売上比率を高めると共に、収益性の高い中規模店舗のモデル確立に力を入れる。

 通期の業績見通しは、連結売上高1,300億円(2.4%増)、営業利益90億円(3.0%増)、経常利益170億円(8.1%増)、当期純利益125億円(4.0%増)。一ケタ台の増収増益を計画している。