Callaway Golf Company 、2021年12月期 業績見通し
第3四半期まで着実に回復
update: 2022/02/03
Callaway Golf Company(キャロウェイゴルフカンパニー社)の2021年12月期の業績を展望する。第3四半期まではコロナ禍の影響から着実に回復し、増収増益基調にある。Topgolf International,Inc.(トップゴルフ社)の合併による黒字効果もあった。
コロナ禍の悪影響から脱出
世界規模でのコロナ禍の発生で、スポーツ業界も例外なくマイナスの影響を被っている。2020年12月期は、連結の売上収益が15億8,900万米ドル(約1,636億6,700万円、1米ドル=103円で換算)、6.6%減。売上総利益率(粗利率)が41.3%(3.7ポイント減)、販管費率が増加したこともあり、1億500万米ドル(約108億1,500万円、同)の営業損失を計上し、苦戦した。
2019年12月期は増収減益だったが、利益を確保した。連結売上収益は17億100万米ドル(約1,837億800万円、1米ドル=108円で換算)、37.0%増。売上総利益率(粗利率)は45.0%(1.5ポイント減)と低下した。販管費率が増加したこともあり、営業利益は1億3,200万米ドル(約142億5,600万円、同)、3.1%増となった。
当期(2021年12月期)は第3四半期まで堅調に推移した。連結売上収益は24億2,100万米ドル(約2,687億3,100万円、1米ドル=111円で換算)、99.4%増と大きく伸ばした。売上総利益率(粗利率)は36.0%(6.7ポイント減)。販管費率も低下し、営業利益2億5,900万米ドル(約287億4,900万円、同)となった。Topgolfを除いたゴルフビジネスは、売上収益が16億7,800万米ドル(約1,862億5,800万円、同)、38.2%増と好調な推移だった。
ゴルフ市場はほかのスポーツ分野と比較して、健闘している。数年来、ナイキを筆頭にゴルフビジネスから手を引く大手企業が増えつつあったが、今後の推移は変化しそうな状況である。
通期の業績見通しを上方修正している。売上収益は31億1,000-31億2,000万米ドル(約3,457億6,500万円、同)の計画だ。