TOP > 財務分析レポート > NIKE,INC. 2022年5月期 第2四半期 連結...

NIKE,INC. 2022年5月期 第2四半期 連結決算
主力の北米や欧州が健闘、増収増益を達成

update: 2021/12/28

NIKE,Inc.の2022年5月期第2四半期は増収増益に。 欧米市場がけん引役になった (画像はリリースから抜粋)

NIKE,Inc.の2022年5月期第2四半期は増収増益に。
欧米市場がけん引役になった
(画像はリリースから抜粋)

NIKE,INC.(ナイキ社)の2022年5月期第2四半期(6-11月)の連結決算は、主力の北米や欧州地域が健闘し、増収増益を達成した。日本を含むアジア・太平洋、ラテンアメリカ地域も堅調だった。成長著しかった中華圏が減収減益と苦戦を強いられた。「コンバース」ブランドは2ケタの増収増益で好調に推移した。

「中華圏」が減収減益と苦戦

NIKE,Inc. 2022年5月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

NIKE,Inc. 2022年5月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、236億500万米ドル(約2兆6,673億6,500万円、1米ドル=113円で換算)、8.1%増と堅調に推移した。売上総利益率(粗利率)は46.2%(2.3ポイント増)と改善した。販管費率は相対的に増加したが、粗利の増加により営業利益は35億7,800万米ドル(約4,043億1,400万円、同)、6.9%増と増益を達成した。税引前利益も36億700万米ドル(約4,075億9,100万円、同)、13.7%増で増益となった(表1を参照)。

四半期純利益は32億1,100万米ドル(約3,628億4,300万円、同)、16.0%増と2ケタの増益に至った。DTC(Direct to consumer)の一環である「NIKE」(ナイキ)ブランドのデジタルの売り上げは前年同期比で12%増と成長した。主力の「North America」(北米)の伸び率は40%と高い水準だった。

NIKE,Inc. 2022年5月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

NIKE,Inc. 2022年5月期
第2四半期 部門別売上高(表2)


地域別の売上高では、「北米」が93億5,600万米ドル(約1兆572億2,800万円、同)、13.7%増と好調に推移した。EBIT(税引前利払前利益)も26億6,900万米ドル(約3,015億9,700万円、同)、14.8%増で2ケタの増益を達成した。「Europe,Middle East & Africa」(EMEA=欧州・中東・アフリカ)は64億4,900万米ドル(約7,287億3,700万円、同)、9.9%増。EBITも16億8,100万米ドル(約1,899億5,300万円、同)、24.3%増で、増収増益となった。

日本を含む「Asia Pacific & Latin America」(アジア・太平洋、ラテンアメリカ)の売上高は28億1,200万米ドル(約3,177億5,600万円、同)、9.4%増。EBITは8億6,900万米ドル(約981億9,700万円、同)、23.4%増だった。「Greater China」(中華圏)の売上高は38億2,600万米ドル(約4,323億3,800万円、同)、6.2%減と苦戦した。EBITも12億7,000万米ドル(約1,435億1,000万円、同)、19.6%減と2ケタの減益に至った(表2を参照)。

商品別の売り上げでは、主力の「Footwear」(シューズ類)が144億9,800万米ドル(約1兆6,382億7,400万円、同)、6.8%増と堅調に推移した。「Apparel」(アパレル類)も70億9,800万米ドル(約8,020億7,400万円、同)、9.9%増と健闘した。

(年内の配信は本日で終了。来年は1月4日から再開します)