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コーベヤ ウオーキングシューズビジネスの挑戦
他店と協業したショップを展開

update: 2015/11/19

「KOBE WALK 癒しの靴工房」

「KOBE WALK 癒しの靴工房」

兵庫県を中心にスポーツ専門店を展開するコーベヤ。同社の事業開発部、健康サービス課で試みている取り組みが珍しい。百貨店のスポーツシューズ売り場の一画にポップアップショップを出店し、売り場全体での相乗効果を狙っている。

百貨店を中心にトライアル中

今年9月22日、神戸そごうのスポーツシューズ売り場に期間限定店舗として出店した「KOBE WALK 癒しの靴工房」。来年2月29日まで展開している。自社で開発したインソールと、ウオーキングシューズ、コンフォートシューズを揃えている。そごうの売り場にはナショナルブランドのランニングシューズ、ウオーキングシューズ、スニーカー、コンフォートシューズを取り揃える。

同売り場は年配の顧客層が多く、ウオーキングシューズがよく売れる。コーベヤの既存店舗ではランニングシューズが多い。「KOBE WALK 癒しの靴工房」は5坪のコンパクトなスペースで、ウオーキングシューズ(コンフォートシューズ)を主体にした業態だ。

「ラポーター アクティブ」

「ラポーター アクティブ」

コーベヤのオリジナルインソール(フットベッド、と呼んでいる)「オルト フューゼ」(4,500円が主力)のほか、「オルト フューゼ」を搭載したオリジナルシューズ「グーテヴァール」(2万5,000円)も新たに販売している。また、地元・神戸の靴メーカーと共同開発したウオーキングシューズ「ラポーター アクティブ」(1万7,000-1万9,000円)も扱っている。そごうの売り場のナショナルブランドに、インソールの「オルト フューゼ」を合わせて買っていく顧客もいるそうで、当初狙っていた相乗効果が表れているようだ。

地元、神戸メーカーのシューズを扱うショップの構想

地元、神戸メーカーのシューズを扱うショップの構想も持っている。「神戸メーカーの靴の中には、スポーツメーカーに勝るとも劣らない機能性を持ったものもある」(コーベヤ、事業開発部、松岡稔之・健康サービス課課長)という。将来的には、神戸ブランドのシューズを集積したショップや売り場展開も考えている。

販路開拓が苦手なシューズメーカーと、売り場を持つコーベヤが手を組んで、既存のウオーキングシューズショップと住み分け、差別化できる業態を模索しつつある。