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デカトロンジャパン、兵庫・西宮の1号店オープンから半年
多様な品揃えが幅広い顧客層を取り込む

update: 2019/09/25

幅広い客層を取り込んでいる 「デカトロン西宮店」

幅広い客層を取り込んでいる
「デカトロン西宮店」

フランス発のスポーツ小売店「デカトロン」が兵庫・西宮に日本1号店を出店しておよそ半年が経過した。オープン後の売上推移は期待通りで、幅広い顧客層を取り込んでいる。先行していたEコマースの売り上げも伸びており、リアル店舗同様に順調な推移だ。世界の既存店と比較した売上額でも、上位に入っている高効率の実店舗である。

「TRY ME」の体験コーナーが人気集める

「デカトロン西宮店」は複合商業施設「阪急西宮ガーデンズ」内の一角に店舗を構える。運営は、Decathlon Japan Co.,Ltd.(デカトロンジャパン:兵庫県西宮市、代表取締役社長ギナール・エリック氏)が担っている。売り場面積は600坪で、既存店の平均が2,000坪以上という同社の中では、かなりコンパクトな店舗だ。40種目以上のスポーツ商材を品揃えしている。

幅広い年齢層が訪れる「阪急西宮ガーデンズ」の傾向を反映して、「デカトロン」に来店するユーザーも様々だ。高校生や家族連れ、年配層などほぼ全世代が訪れている。また、ビギナーから上級者まで、熟練度から見ても幅広いユーザーが利用しているようだ。週末は家族連れが多くなる。「学生層はチームスポーツ、年配女性はハイキング、若い女性はヨガやフィットネス、ゴルフは年配男性、若い男性はボディービルディングなど──実に幅広い顧客に利用してもらっている」(バート・オンヒナート店長)。

店舗の入り口付近に設置した体験コーナー 「TRY ME」

店舗の入り口付近に設置した体験コーナー
「TRY ME」

商品棚の“エンド”などに設置した体験コーナー「TRY ME」(トライ・ミー)の利用頻度も高い。「驚くほど成功している」(オンヒナート店長)と語り、手応えを感じている。「広い店舗スペースを利用して、入り口付近に体験コーナーを設けている。特に家族連れがバドミントンや卓球などをプレーしている光景をよく見かける」(同)。当初の狙い通り、来店客に関心を持ってもらうことに成功しているようだ。

2020年中に2号店を出店予定

さて、店頭の売れ筋だが、ハイキングのバックパック「NH100」や「ツーセカンズシリーズ」のテント、シュノーケルマスクの「イージーブレス」、ヨガマットなどが、西宮店ではよく売れている。やはりECサイトとは異なる傾向があるそうだ。欧州やChina市場よりも日本で売れている商材もあるが、全般的には共通点も多い。

10連休だった4-5月のゴールデンウイーク期間は、特に売り上げが好調だった。前述の通り西宮店は、グループ内の既存店の中ではかなり小さい店舗だが、世界のトップセール店舗の上位に食い込む健闘を見せた。

9月中旬からは、店頭は秋冬物に切り替わっている。順調な春夏シーズンを終え、初めての秋冬商戦に入っている。スキーやスノーボード関連商材も展開する。また、スマートフォン対応を重視したオンラインサイトのリニューアルも準備中だ。来年の2020年中には、2号店の出店も計画している。