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ゴールドウイン「ザ・ノース・フェイス」
今春、新規店舗が目白押し

update: 2019/04/19

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新業態「THE NORTH FACE ALTER」の パース図

新業態「THE NORTH FACE ALTER」の
パース図

ゴールドウインが今春、主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」(TNF)で新業態を含む新規店舗の出店に力を入れている。各店舗のコンセプトを明確化する、入店客のキャパシティー能力を向上させる、新しい立地へ出店するなど、その目的は様々。しかし、結果的に各店の住み分けを進め、同ブランドの世界観を分かりやすく表現・発信する体制がさらに整うことになる。

東京・原宿エリアの店舗網を強化

最も注目すべき出店は、東京・原宿の新業態だろう。4月27日にオープンする「THE NORTH FACE ALTER(ザ・ノース・フェイス オルター)」で、“地球の未来を考えるきっかけを提案する” ということに基づき厳選したライフスタイルアイテムを中心に売り場を編集する。既存の「ザ・ノース・フェイス原宿店」と「ザ・ノース・フェイス スタンダード」に挟まれた区画で、明治通りに面する好立地だ。店舗面積は52.7坪。コンセプトは“プリミティブ&シンプル”。白を基調とした店内で、観葉植物を配置するなど、自然との調和を演出する。

また、既存の原宿店もリニューアルする。原宿における旗艦店舗の位置付けだったが、ブランドのコアである“本質的な製品開発の姿勢を明確に伝える”として刷新する。新しい店名は「THE NORTH FACE MOUNTAIN(ザ・ノース・フェイス マウンテン」。高度なテクノロジーを搭載し、“登山”に特化した高機能商品群「SUMMIT SERIES(サミットシリーズ)など、専門性の高いアイテムを中心に売り場を構成する。

新たな業態を立ち上げる背景には、①直営店に来店客が入り切れない状態が続いていたこと、②「THE NORTH FACE ALTER」と「THE NORTH FACE MOUNTAIN」の出店により「テクニカルとライフスタイルという2つの重要な世界観を並列して提案できる」こと、といった事情や目的があった。また、アウトドアやスポーツ系ショップが集積する原宿エリアにおいて、③「THE NORTH FACE MOUNTAIN」(既存の原宿店)がブランドの原点である“アウトドアのテクニカルショップになる意義が高い”ため、という理由もある。

新業態の「THE NORTH FACE ALTER」や「THE NORTH FACE MOUNTAIN」が加わることで、同ブランドの原宿エリアにおける世界観の幅出しや発信力がさらに強まる。既存店舗である女性向けの業態「THE NORTH FACE 3(March=マーチ)」、子供向けアイテムを提案する「THE NORTH FACE KID’S」を併せて、計5店舗体制になる。