ゴールドウイン、「Goldwin Marunouchi」が好調に推移
近隣のオフィスワーカーの需要を取り込む
update: 2018/12/25
ゴールドウインの社名ブランド「ゴールドウイン」初の直営店「Goldwin Marunouchi」(東京都千代田区丸の内)が好調だ。11月5日のオープン後、近隣のオフィスワーカーの需要を取り込んでいて、売上推移も順調だという。ブランドを刷新し、ライフスタイルを意識した新しい商材も取り揃えたショップだ。
平日は男性中心、週末はファミリー層も来店
同店は、11月5日にグランドオープンした「丸の内二重橋ビル」の「商業ゾーン」である「二重橋スクエア」にテナントとして出店している。外側に向いた造りで、見た目の構造は路面店舗である。
周辺は丸の内らしくオフィスビルが立ち並ぶほか、「ミッドタウン日比谷」や「新丸ビル」など、商業施設を伴ったビル群が集まっている区域だ。「ミッドタウン日比谷」へも徒歩で移動することが可能な距離感である。
「ゴールドウイン」ブランドは元々、スキーやアスレチックを中心にスポーツウエアを展開していた。近年はブランドの世界観の再構築を目指し、スキーウエアに集約した展開が続いていた。タウンユースを意識した「ライフスタイル」の商品群を2016年秋冬シーズンから展開しているが、19年春夏からは「アスレチック」を、19年秋冬からは「アウトドア」を加えて、トータル化を図ろうとしている途上だ。
こうしたブランド再編・再構築のタイミングで今回、初めての直営店を出店した。店舗面積は17坪。スキーウエアのほか、ライフスタイルのアイテムや、セレクト商材などで構成する。売れ筋アイテムは「シュプールダウンコート」で、透湿防水素材の「ゴアテックス」を使用した高機能ウエア。9万8,000円と高価だが、30-50代の男性オフィスワーカーを中心に支持を集めている。
主要な顧客層は男性だが、週末はファミリー層の来店も増える傾向がある。40-60代の来店客は、往年のスキーウエアとしての「ゴールドウイン」ブランドのイメージが強いようだ。しかし、ライフスタイルを意識した新しい商材に対する反応も悪くない。新しいブランドの世界観を発信する基地になる同店。順調なスタートを切ったようである。