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スポーツサクライ
“リアル店舗にしかできないこと”を重視

update: 2016/08/01

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野球とサッカーの複合店、堺店。 左側が野球ショップ、 右側がサッカー・フットサルショップ

野球とサッカーの複合店、堺店。
左側が野球ショップ、
右側がサッカー・フットサルショップ

大阪・泉大津や堺を拠点に店舗を展開するスポーツサクライ。種目では、野球とサッカーを強みにする。4年前にオープンした野球とサッカー・フットサルの複合店・堺店(大阪府堺市中区)では、順調に顧客が増えてきた。16年春夏商戦はEコマースの健闘で前年を上回った。「リアル店舗にしかできないこと」を重視し、差別化を模索している。

16年春夏は105%で推移

2016年春夏商戦は、105%と前年を上回った。野球が微減と伸び悩んだが、Eコマースが120%と好調だったほか、サッカーが微増し、全体ではプラスの成長だった。サッカーは欧州選手権の開催が店頭に波及効果をもたらしたようだ。「サッカーの競技人口はまだ増えていると思う」(桜井良文 代表取締役)と、今後の成長にも期待を寄せている。成長著しいEコマースでは、フルラインナップで商品を販売している。リアル店舗があってこそのEコマースであるが、客単価はECの方が高いという。

リアル店舗はより専門化を進めている。野球では、特に中学生の新入部員が減る傾向にある中、新規客をどうやって取り込んでいくかが当面の課題だ。デフレーションや少子化の影響を感じているという同社。リアル店舗、外商と販売チャネルを広げてきたが、「再度、原点に立ち戻り、きちんと価格の通る売り方をしていく」(桜井氏)。

4年前にオープンした野球とサッカー・フットサルの複合店・堺店では、顧客が増えてきたという。近隣の大型スポーツ店が競合相手で、住み分けのポイントは「専門性や接客力」(同)だという。「店頭=リアル店舗にしかできないことを模索している」と語る桜井氏。詳しい内容は未公表だが、サービス面を強化しようと考えている。モノとサービスでいかにカスタマイズするか? がポイントのようだ。