ゴルフウエア 2015年秋冬シーズンの傾向を見る(中)
百貨店系ブランド、よりアパレルを意識
update: 2015/03/31
着用シーンに広がり
別ラインを展開するほか、着用シーンを広げるケースも少なくない。ベターゾーンの「ランバン スポール」(デサント)では、新カテゴリー「AVENIR LINE」(アベニール ライン)を今春から立ち上げている。見た目はデザイン性に留意したトレーニングウエアといった様相で、プレーシーン以外の着用を想定している。
前述の「ランバン スポール」の「AVENIR LINE」のほかにも、ゴルフのプレーシーン――つまり、“オン・グリーン”以外での着用を意識したウエアは毎シーズン一定量が存在するし、スポーツトレンドの変化により、その構成内容も少しずつ替わっている。
昨今では、盛んになっているランニングと、復活してきたフィットネス・ヨガを意識したデザインのゴルフウエアが増えている。ウィッツの「トヴホ」ブランドは“和テイスト”を特徴にするが、15年秋冬ではリラクシング向けのアイテムも企画した。スポーツメーカー発信のゴルフウエアではプレーが主体であるが、アパレルメーカー発信のゴルフウエアはファッション要素が強いため、トレンドを意識した幅広いシーンに企画が向かう傾向がある。しかし最近では、スポーツメーカー発信のゴルフウエアブランドにおいても、こうした傾向が見られるようになった。(続く)