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『マーケット分析』
「ゴルフウエア市場 vol.1」 スタイリングの“次”を模索する

update: 2011/04/04

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アウトドアのパターンを採用「ロサーセン」

アウトドアのパターンを採用「ロサーセン」

アウトドアのパターンを採用「ロサーセン」

“際”を再定義し始めた

着実に女性客を取り込んでいるブランドもあるが、市場全体では苦戦している傾向の方が色濃い。客単価減、客数の伸び悩みという消耗戦の中で、少し伸びたブランドがあっても、市場全体の底上げにまでは至っていない、というのが現状のようである。百貨店の落ち込みが大きく、ゴルフ専門店は前年に近い水準を維持しているとみられる。

閉塞感が漂い出した中で、現状を打破するべく各ブランドが動き始めた。その中で1つの共通点を挙げると、それは“際”の再定義だろう。ファッションとの際、テイストとの際など、それはブランド自体を再度見直すことにつながる。

例えば、「マンシングウェア」(デサント)の11年秋冬企画では、「ゴアテックス」を使ったアウトドアテイストを盛り込んだアウターが登場した。「ロサーセン」(グリップインターナショナル)の11年秋冬では、アウトドアウエアブランドのパターンを手掛けるパターンナーを一部アイテムで採用した。こうした例はテイストとの際だろう。また、再度機能性を強化した「ルコックスポルティフゴルフ」(デサント)や、その半面「タウンライン」を新たに加えた「アルチビオ」(ビキジャパン)はファッションとの際を改めて見直した例といえる。