TOP > 注目パーソン インタビュー > アシックス 取締役常務執行役員 2020東...

アシックス 取締役常務執行役員
2020東京オリンピック・パラリンピック室長
アシックスジャパン株式会社 代表取締役社長 土方 政雄 氏

update: 2014/04/03

< 前のページへ1ページ2ページ3ページ

直営展開も引き続き拡大

グローバル展開の効果が表れてきた東京マラソン。 写真はエキスポのブース

グローバル展開の効果が表れてきた東京マラソン。
写真はエキスポのブース

土方氏は2020東京オリンピック・パラリンピック室長も兼任している。スポーツ業界全体で指摘されていることだが、オリンピックの国内開催は千載一遇のチャンスである。

「今後、新たに取り込んでいく新しい国内市場の開拓では、スポーツが生活に近く、身近なものになるようにすることも必要でしょう。オリンピック開催により、ユーザーの関心がスポーツに向いた時、スポーツメーカーの出番が来ると思います。オリンピック室としては、今夏までが勝負だと思っています。東京マラソンの準備から携わっていますが、その経験から言うと、初動の(東京マラソンの)1回目が始まるまでの取り組み――自分たちが何をするかを決めることが重要だった。それができなければ、今後も何もできないと考えています。スタッフは少人数ですが、もう少ししたら発表できるような形に整ってくると思います」

ランニングやウオーキングの直営事業も引き続き拡大していく。

「国内の直営店事業については、これからも増やしていこうと考えています。直営店はブランド観を発信するには最適な存在で、エンドユーザーにも分かりやすい。最大のライバルは“世の中の変化”だと思っているので、常に店頭の変化を観察する必要がある。スポーツメーカーとしての在り方も、(スポーツ分野以外に)日本国内でもやることは色々あるのではないかと感じています」

「2014年度はジャパン社全体を再度、見直す時期に充てたい。AGP最終年度の前年に当たるので、増収を目指す上で大事な時期です。今年度の抱負・目標として、“静かなる変革”を考えています」

略歴 土方政雄(ひじかた・まさお)氏 1952年生まれ。76年4月、オニツカ株式会(現アシックス)社入社。2009年4月、マーケティング統括部長。11年4月、執行役員アシックスジャパン営業本部副本部長(企画担当)兼マーケティング統括部長。12年6月、アシックス取締役執行役員。13年1月、アシックスジャパン常務執行役員兼マーケティング統括部長。同年11月、兼2020東京オリンピック・パラリンピック室長。14年4月から現職。