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デサント 羽田仁 取締役 海外管掌 兼 海外事業統括部長
アジア、アセアン諸国の開拓に本腰

update: 2013/08/08

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東南アジア市場に開拓の余地あり)

東南アジア諸国は韓国や香港などに比べると、国ごとの違いや距離感が異なるため、違った難しさがある。しかし、まだ始まったばかりの観があるアセアン=東南アジア諸国の市場開拓だが、布石は着実に打たれつつある。ほとんどの自社ブランドの商標権を持っているため、後は積極的に開拓するだけである。

「インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、シンガポール、フィリピン辺りは『スキンズ』を除き商標権を持っています。まだ開拓できていない地域があるので、そういったところに力を入れていきたい」

赤道に近い亜熱帯、熱帯地域のアセアン諸国。春夏と秋冬に分かれている日本企画では難しい面がある。商品企画というブランドの根本からアセアン仕様に見直す必要がある。

アジアでも堅調な「ルコックスポルティフ」

アジアでも堅調な「ルコックスポルティフ」

「これから開拓するアジア地域のシーズンは夏だけ。売れるのは半袖シャツとショートパンツで、UVカットは当たり前。日本の月別MD展開が通じません。香港はまだ日本のスタイル提案(月別MD)が通じるのですが…。まだまだ開拓の余地はたくさんあると思います」

事業領域ではアスレチックとゴルフが主体になる。韓国市場では「デサント」ブランドでアウトドアも提案する。最重点ブランドは「デサント」で、様々な切り口で展開種目を広げつつある。

「ルコックスポルティフ(アスレ)も伸びるし、中国の寧波ルコック服飾有限公司も伸びる、台湾でもルコックを強化しています。香港は今年(2013年)の1月1日から香港デサントが自ら卸すことになった。ルコックアスレも伸びるだろうし、『デサント』アスレは韓国市場が今年も伸びると思います。『デサント』はマルチスポーツで拡大しています。最初はスキーと野球がメーンになり、その後サイクリング、モータースポーツへ展開し、フィットネスへも種目を広げている。アウトドアも『デサント』ブランドの切り口で増やしていきます」

「『デサント』ブランドの韓国展開は店舗展開・売り上げともに順調過ぎるほどの推移です。しかしアウトドアでは相変わらず新しいブランドが出てきています。今年はシューズが影響を受けている。アウトドアの競合他社がスポーツ寄りのシューズを出してきたので、その影響が出ているようです」