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デサント 代表取締役社長 石本雅敏 氏
「再度、強みのスポーツアパレルを強化する」

update: 2013/07/22

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海外はアジアが核に

デサント、石本雅敏代表取締役社長

デサント、石本雅敏代表取締役社長

海外市場ではデサントコリアを中心にしたアジアが成長領域になる。利益に貢献するようになったデサントコリアのほか、香港デサントとシンガポールデサントを“ハブ”にして、東南アジア諸国への投資も進んでいる。

「韓国は十分ひとり立ちしていますし、成長も続けていますが利益を回収するステージに入りつつあります。東南アジアは利益率も高いし、(地域的な)面の広がりもある。香港とシンガポールをハブに商圏を広げていこうと考えています。中国はここ数年、3歩進んで2歩下がる状態が続いている。中国国内のスポーツ市場が停滞気味という影響もあり、当面は立て直しの時期だと思います。このような市況下できっちりと売り上げが取れて利益を確保できるようになったら、デサントの中国ビジネスは本物だと思います。まずは物からだと思っているので、主力ブランド『マンシングウェア』を現地企画に切り替えました。この春夏は非常に良い動きを見せています。収益性もこの1年でかなり改善しました」

「アジア成功の秘訣は“物と人の現地化”。物の現地化はかなり進んでいるが、あとは人の現地化でしょう。物と人の現地化が進んでいるコリアのように、中国でも人の現地化が進めば成長も加速できると考えています。ただし、コリアが今後も伸びていくには各ブランドでトップレンジの(市場を)けん引できる商材を毎シーズン提案し続け、商品の新鮮さを保っていかなくてはならない。そのバックアップは日本の役割です。グローバル化が進む中で日本の果たす役割は大きいと思います」