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スポーツ上場6社 2016年3月期 第3四半期
各社まだら模様、海外ビジネスの推移にも影響受ける

update: 2016/02/16

スポーツ上場メーカー、2016年3月期 第3四半期

スポーツ上場メーカー、2016年3月期 第3四半期

スポーツ上場6社の2016年3月期第3四半期連結決算が出揃った。各社の業績はまだら模様で、国内の暖冬や海外ビジネスの推移から受ける影響も格差があったようだ。増収増益を達成したのがデサントとヨネックスの2社で、いずれも海外が堅調だった。参考に、スポーツ小売店のゼビオホールディングスの第3四半期も併載している。ゼビオHDは増収増益を達成した。

美津濃はフットウエアが堅調、ブラジルの内販が苦戦

美津濃(ミズノ)の第3四半期は増収減益だった。ランニングを中心にフットウエアやアパレルは堅調だったが、仕入れコストの上昇で売上高総利益率(粗利率)が低下した。また、ブラジルの経済停滞の影響で内販が苦戦したほか、日本やアジア地域を中心に暖冬のマイナス要因があった。その影響で、通期の業績見通しを下方修正している。

日本地域は、売上高900億円(3.5%増)、営業利益23億円(78.1%増)と増収増益を達成した。欧米では増収を達成したが、コスト増に伴い減収となった。おしなべて、ゴルフビジネスが堅調な推移だった。

デサントは引き続き、アジアビジネスが好調に推移した。売り上げも利益も日本国内を抜き、収益の柱に成長してきている。海外売上比率は59.4%(4.5ポイント増)とさらに高まった。主力のアスレチック関連商材が2ケタ増と好調な推移で、けん引役になっている。

ヨネックスは、中国や台湾などアジア地域において、バドミントンやテニスが堅調だった。国内は、当期から中国販社がバドミントンおよびテニス用品の直接販売を開始した影響でセグメントがアジアに移行したため、売り上げが減少した。しかし、営業利益は9億円(2.2%増)と増加した。

ゴールドウインは暖冬をうまく乗り切った。主力のアウトドアビジネスが引き続き堅調で、増収増益を達成した。経常利益は、韓国の持分法適用会社のYOUNGONE OUTDOOR Corporationの業績が低調だった影響で、減益になった。四半期利益では、「チャンピオン」の撤退に伴う特別損失を一部、計上したことで、減益になった。