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エービーシー・マート、2022年2月期 第1四半期
コロナ禍から復調、増収増益に

update: 2021/07/26

エービーシー・マート、2022年2月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マート、2022年2月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マートの2022年2月期第1四半期(3-5月)連結決算は、コロナ禍で落ち込んだ前年同期から復調し、増収増益を達成した。主力の「スポーツ」をはじめ、各カテゴリーで売り上げが回復した。

主力の「スポーツ」が回復基調

連結売上高は626億2,500万円(43.6%増)と大きく回復したが、一昨年(2019年2月期)の746億4,800万円の水準には届いていない。売上総利益率(粗利率)52.7%(1.1ポイント増)と改善したほか、販管費率も39.5%(6.7ポイント減)と低下した。

エービーシー・マート、2022年2月期 第1四半期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2022年2月期
第1四半期 品目別売上高(表2)

利益面では、営業利益が83億500万円(255.7%増)と倍増したが、一昨年の143億1,500万円は下回った。経常利益は86億5,300万円(211.4%増)。一昨年は145億200万円。四半期利益は53億7,300万円(407.7%増)だった(表1を参照)。

カテゴリー別の売上高では、主力の「スポーツ」が389億4,300万円(41.2%増)と売り上げを戻した。「レザーカジュアル」は同78億800万円(35.4%増)。特に「キッズ」(63.8%増)、「レディース」(54.4%増)、「サンダル」(61.4%増)の伸び率が大きかった(表2を参照)。

期末の店舗数は1,386店(21増、14減)。うち国内店舗は1,042店(16増、6減)。「ABCマート」業態が798店(9増、4減)と最も多い。「グランドステージ」が37店(5増)と増加。「ABCスポーツ」が35店(3増、1減)。

通期の業績見通しは、売上高2,597億円(17.9%増)、営業利益304億円(55.8%増)、経常利益311億円(46.1%増)。一昨年の実績は下回るが、2ケタの増収増益を目指している。