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ゴールドウイン、2021年3月期 連結決算
減収減益に至るも、過去2番目の高収益に
新しい中期経営計画を策定

update: 2021/05/17

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決算説明会に臨むゴールドウインの 渡辺貴生 代表取締役社長

決算説明会に臨むゴールドウインの
渡辺貴生 代表取締役社長

ゴールドウインの2021年3月期連結決算は、上期を中心にコロナ禍の影響を受けて苦戦したが、下期は盛り返し、当初予測を上回る業績となった。減収減益に至るも、過去2番目の高収益となった。厳しい市況にも関わらず、主力のアウトドアビジネスが過去最高の業績を達成した。

アウトドアが過去最高の業績

ゴールドウイン、2021年3月期  財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2021年3月期
財務数値一覧(表1)

連結売上高は904億7,900万円(7.6%減)の減収、売上総利益率(粗利率)は53.1%(0.4ポイント減)、営業利益が148億3,800万円(15.1%減)で、前年実績を下回った。しかし、利益率が15%を超える高水準を維持するなど、高収益体質に変わりはない(表1を参照)。

特筆すべきは主力のアウトドアビジネスの健闘。コロナ禍で一時的にリアル店舗の閉鎖を余儀なくされるなど厳しい商況下にも拘わらず、売上高が781億1,500万円(0.2%減)とわずかだが前年実績をクリアした。コロナ禍で過去最高の売り上げを達成した。

アスレチック関連では、「カンタベリー」において前年度のラグビーワールドカップ効果の反動減があったが、これは織り込み済み。その半面、ゴルフやランニングなど屋外スポーツの復調が見られるようになった(表2を参照)。