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美津濃、2021年3月期 連結決算
減収減益となるも当初予測を上回る

update: 2021/05/13

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美津濃の2021年3月期は減収減益となるも、[]ゴルフビジネスやワーキングが健闘した (画像は契約プロの原英莉花選手)

美津濃の2021年3月期は減収減益となるも、[]ゴルフビジネスやワーキングが健闘した
(画像は契約プロの原英莉花選手)

美津濃(ミズノ)の2021年3月期は、減収減益となるも当初予測を上回った。ゴルフビジネスやワーキング、マウスカバー(マスク)などが健闘した。併せて、中期の経営計画も策定し、2023年度(2024年3月期)には売上高2,000億円、営業利益90億円を目指す。

ゴルフ、ベースボール、ワーキングビジネスが健闘

美津濃、2021年3月期 財務数値一覧(表1)

美津濃、2021年3月期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は1,504億1,900万円(11.4%減)と2ケタの減収だった。コロナ禍の影響が大きかったが、下期は堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は40.3%(0.4ポイント減)と減少した。販管費は削減できたが減収だったため、相対的に比率が上昇。営業利益は38億600万円(39.2%減)と減益に至った(表1を参照)。経常利益は、助成金など営業外収益の計上もあり、60億2,800万円(0.7%減)とほぼ前年並みを確保した。当期純利益は37億4,800万円(19.0%減)だった。

美津濃、2021年3月期 地域別・品目別売上高(表2)

美津濃、2021年3月期 地域別・品目別売上高(表2)


地域別売上高は、全地域で減収となった。「米州」が構造改革の効果もあり、増益を達成した。「欧州」がロックダウンの影響もあり、減収・損失計上と苦戦した。「日本」は減収減益だったが、ゴルフやマウスカバー、ワーキングなどが健闘した。ゴルフとベースボール品は下期において、前年同期比を上回った。

品目別売上高では、主力の1つ「フットウェア」が404億円(18.7%減)と苦戦した。「アパレル」は478億円(1.6%減)と難しい商況下で健闘を見せた(表2を参照)。マウスカバーが売上高70億円と貢献した。