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DICK’S SPORTING GOODS,INC. 2021年1月期 連結決算
リアル店舗、EC共に健闘し増収増益を達成

update: 2021/04/23

DICK'S SPORTING GOODS,INC.の 2021年1月期は増収増益に (画像は説明資料から抜粋)

DICK'S SPORTING GOODS,INC.の
2021年1月期は増収増益に
(画像は説明資料から抜粋)

米国のスポーツ小売店「DICK’S SPORTING GOODS」(ディックス スポーティング グッズ)を展開するDICK’S SPORTING GOODS,INC.の2021年1月期(2020年度)の連結決算は、リアル店舗、EC共に健闘し、増収増益を達成した。ECビジネスは倍増し、売上比率も増加した。

コロナ禍の影響を最小限に止める

DICK'S SPORTING GOODS,INC. 2021年1月期 財務数値一覧(表1)

DICK'S SPORTING GOODS,INC. 2021年1月期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、95億8,400万米ドル(約9,967億3,600万円、1米ドル=104円で換算)、9.5%増と好調な推移だった。ECビジネスが倍増したこともあり、売上総利益率(粗利率)が31.8%(2.6ポイント増)と改善した。販管費率も減少したため、営業利益は7億4,100万米ドル(約770億6,400万円、同)、97.6%増と大幅な増益となった(表1を参照)。

税引前利益は7億1,100万米ドル(約739億4,400万円、同)、74.7%増と同じく増益を達成。当期純利益は5億3,000万米ドル(約551億2,000万円、同)、78.5%増の増益を達成した。

リアル店舗の既存店売上高は9.9%増と過去最高の増収率。コロナ禍で3-5月に店舗閉鎖を余儀なくされたが、そのマイナス分を取り戻した。ECの売上高は28億米ドル(約2,912億円、同)、100%増と倍増した。売り上げに占める比率も約30%(約14ポイント増)と大きく増加した。

DICK'S SPORTING GOODS,INC. 2021年1月期 部門別売上高比率(表2)

DICK'S SPORTING GOODS,INC. 2021年1月期
部門別売上高比率(表2)


期末の店舗数は、854店(17増、13減)。うち、主力業態の「DICK’S Sporting Goods」が728店(7増、5減)。「Specialty Concept Stores」が126店(10増、8減)。部門別の売上比率は、主力の「Hardlines」(用具類)が46%(4ポイント増)と増加した。アパレル、フットウエアが減少した(表2を参照)。

通期(2022年1月期)では、約2%前後の増収を計画している。税引前利益は5億2,000万-6億2,000万米ドルの見通しだ。