ヨネックス、2021年3月期 第3四半期
減収減益も、売り上げは回復基調に
update: 2021/02/17
ヨネックスの2021年3月期 第3四半期(4-12月)連結決算は、減収減益に至るも、売り上げは回復基調で上昇傾向にある。アジアではChina市場がほぼ前年並みに回復したほか、日本や北米地域も戻りつつある。
通期の業績見通しを上方修正
連結売上高は357億1,500万円(23.3%減)。売上総利益率(粗利率)は前年同期比でマイナスだったが、自社工場の稼働回復及び円高による仕入コストの低減などにより、想定を上回った。営業利益は1億2,500万円(92.2%減)。四半期利益は2億8,900万円(72.7%減)。
地域別では、減収・損失を計上した「日本」と「ヨーロッパ」が苦戦傾向だった。「北米」と「アジア」は減収したが、増益を達成した。大会の中止などにより宣伝費が減少するなど販管費のコントロールが功を奏した面があった。
種目別の売上高は、主力の「バドミントン用品」が190億3,400万円(26.7%減)と2ケタの減収。国内の落ち込みが37.2%減と大きかった。「テニス用品」は47億7,400万円(17.9%減)。こちらもバドミントン用品同様、国内の落ち込みが25.5%減と大きかった。
通期の業績見通しは、販管費の低減などもあり、上方修正している。連結売上高510億円(17.7%減)、営業利益1億5,000万円(93.8%減)、経常利益7億5,000万円(66.9%減)。当初の損失計上から一転し、利益を確保できる見通しだ。