TOP > 財務分析レポート > デサント、2021年3月期 第3四半期 長引...

デサント、2021年3月期 第3四半期
長引くコロナ禍で減収、損失に

update: 2021/02/09

1ページ2ページ次のページへ >
デサント、2021年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2021年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

デサントの2021年3月期(2020年度)の第3四半期(4-12月)連結決算は、コロナ禍の影響で減収、損失を計上するに至った。「日本」ビジネスは第3四半期(10-12月)において回復傾向だったという。各ブランドも軒並み2ケタ減と苦戦したが、「アンブロ」の下げ幅は少なかった。

DCH再編で特別利益を計上

連結売上高は666億3,800万円(28.2%減)で2ケタの減収だった。売上総利益率(粗利率)は52.9%(2.0ポイント減)と低下した。販管費率が56.6%(3.5ポイント増)と相対的に高くなったこともあり、営業損益は24億5,400万円の営業損失となった(前期は16億7,900万円の営業利益)。

デサント、2021年3月期 第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

デサント、2021年3月期
第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

同様に、経常損益も17億7,500万円の経常損失となった(前期は20億9,100万円の経常利益)。四半期利益は、持分法適用関連会社「デサントチャイナ」(DCH)の再編に伴う特別利益(約64億円)を計上したことによるものだ。

地域別では、軒並み2ケタ減となったが、特に「韓国」が売上高292億円(31.3%減)と下げ幅が大きかった。「中国(香港・台湾含む)」が同46億円(11.5%減)。「日本」は同310億円(24.0%減)だった(表2を参照)。