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国内上場スポーツ企業、業績レビュー⑤ ゴールドウイン
通期は減収減益予想も、高い収益性を維持

update: 2021/02/05

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卸の販路も健闘

ゴールドウイン、2020年3月期 財務数値一覧(表3)

ゴールドウイン、2020年3月期
財務数値一覧(表3)

今期の上期では、直営店の閉鎖を余儀なくされ、その分の売り上げは下がった。しかし卸部門──自主編集売り場が健闘を見せ、下げ幅を最小限に止めることができた。かねて先代の西田明男 社長時代から、「直営と卸のバランスを重視する」販路政策を採ってきたが、難しい市況下でその体制が強みを発揮した。

通期の業績予想は減収減益だが、収益性は依然、高い。連結売上高840億円(14.2%減)、営業利益81億円(53.7%減)、経常利益96億円(41.4%減)、当期純利益64億円(40.6%減)を計画している。営業利益率が9.6%、経常利益率が11.4%など、利益率が同業他社の中では頭抜けている。引き続き、アウトドア事業を中心に堅調な推移が予測される。