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ヒマラヤ、2020年8月期 連結決算
暖冬・コロナ禍が影響し減収、初の損失を計上

update: 2020/10/16

ヒマラヤ、2020年8月期 財務数値一覧(表1)

ヒマラヤ、2020年8月期
財務数値一覧(表1)

ヒマラヤの2020年8月期連結決算は、暖冬やコロナ禍の影響で減収、損失を計上するに至った。営業・経常段階の損失計上は初めて。部門別では、「アウトドア」が厳しい市況下で堅調な推移だった。

厳しい市況下で「アウトドア」が堅調な推移

連結売上高は577億2,100万円(13.3%減)と2ケタの減収。4月度が全店で前年同期比45.6%と売り上げが大きく落ち込んだ。6月度は同110.3%と復調。8月度は同105.0%と堅調な推移だった。期末の店舗数は104店(2減)。

ヒマラヤ、2020年8月期 商品別売上高・通期見通し(表2)

ヒマラヤ、2020年8月期
商品別売上高・通期見通し(表2)

売上総利益率は33.8%(0.4ポイント減)と微減にとどまったが、相対的に販管費が増えたこともあり、営業損失4億8,700万円(前期は8億6,700万円の営業利益)を計上した。経常段階でも3億2,800万円(前期は9億9,300万円の経常利益)の損失。当期損益も7億8,900万円(前期は8億8,700万円の当期純利益)の損失となった(表1を参照)。

商品別の売上高では、コロナ禍の影響で厳しい市況が続いた中、「アウトドア」が106億3,100万円(1.9%減)と堅調な推移だった。主力の「一般スポーツ」は356億1,900万円(15.5%減)と2ケタの減収だった。「ゴルフ」も91億5,300万円(10.4%減)の2ケタ減。「スキー・スノーボード」が暖冬・小雪の影響で、23億1,600万円(31.2%減)と苦戦した。

通期(2021年8月期)では、「アウトドア」が111億8,000万円(5.2%増)と引き続き堅調に推移すると予測している。「一般スポーツ」は367億1,000万円(3.1%増)の見通しだ(表2を参照)。

通期の業績見通しは、連結売上高588億円(1.9%増)、営業利益5億5,000万円、経常利益6億3,000万円、当期純利益2億7,200万円。増収、黒字回復を計画している。