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エービーシー・マート、2020年2月期 連結決算
店頭売りが堅調、微増収・微減益に

update: 2020/04/20

エービーシー・マート、2020年2月期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マート、2020年2月期
財務数値一覧(表1)

エービーシー・マートの2020年2月期連結決算は、新型コロナウイルスの影響なども見られたが、主力のスポーツシューズ類がプラスで推移するなど店頭売りが堅調で、微増収・微減益となった。国内の既存店ベースの客単価が前年比1.7%増と健闘した。

主力のスポーツシューズが引き続き堅調な推移

連結の売上高は2,723億6,100万円(2.1%増)と微増収。期を通じて、安定した売上推移だった。新型コロナウイルスの影響が堅調になってきた2月度は3.2%減と下げ幅が一けた台前半に止まった。販管費率は36.7%(0.5ポイント増)と微増。売上高総利益率(粗利率)は52.6%(0.1ポイント減)と微減した。

営業利益は、433億7,400万円(1.3%減)の微減益。ほぼ前年度と同じ数値だ。経常利益も443億2,500万円(1.8%減)で前年並みの水準だった。当期純利益は297億600万円(1.9%減)の微減益だった(表1を参照)。

エービーシー・マート、2020年2月期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2020年2月期
品目別売上高(表2)

期末の国内の店舗数は、1,016店(出52、退23)。業態別では、レギュラー店舗が786店(出28、退17)と増加。「グランドステージ」が21店(出3、改装3)も増加した。海外を含めたグループ全体の店舗数は、1,333店(出104、退56)。

カテゴリー別の売上高では、主力の「スポーツ」が1,610億2,300万円(3.4%増)と安定した推移だった。「レザーカジュアル」が374億1,300万円(2.7%増)、「キッズ」が182億7,100万円(2.8%増)とそれぞれ堅調に推移した。「サンダル」も109億7,400万円(4.9%増)と好調だった。その半面、「レディース」が176億9,500万円(6.6%減)と減収に至った(表2を参照)。

財務面は非常に安定している。手元流動性資金も積み増しされている。しかし新型コロナウイルスの影響のため、今後の業績の見通しが不透明だと考えている。通期の業績予想は公表していない。