ANTA Sports Products Limited、2019年12月期連結決算
主力ブランドがけん引、2ケタの増収増益を達成
update: 2020/04/06
「FILA」が高い伸び率示す
ブランド別の売上高では、「ANTA」（アンタ）が174億4,900万元（約2,617億3,500万円、同）、21.8％増と順調に成長した。営業利益も46億7,600万元（約701億4,000万円、同）、26.2％増と2ケタの増益だった。
「FILA」（フィラ）は147億7,700万元（約2,215億5,000万円、同）、73.9％増と高い伸び率だった。リテイルビジネスが好調だったほか、ECも成長した。営業利益も40億2,200万元（約603億3,000万円、同）、87.1％増と増益。収益性で「ANTA」ブランドに肉薄している。「デサント」ブランドを含む「All other brands」は17億700万元（約256億500万円、同）、33.3％増だった。損益面は、営業損失5,800万元（約8億7,000万円、同）と、赤字幅が縮小した（表2を参照）。
合弁企業を通じ伊藤忠商事及びデサントが展開する「デサント」ブランドのビジネスは、3年近くの間でハイエンドのスポーツウエアブランドとして認知を高めつつあるという。期末の店舗数は136店で、主にショップインショップ形態で出店している。
同社では、新型コロナウイルスの影響は続いていると見る。しかし、中国国内での発生は鈍化しており、同政府の管理下にあると信頼しているという。
