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ゴールドウイン、2020年3月期 第3四半期
アウトドア、アスレチックが好調、増収増益に

update: 2020/02/10

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好業績をけん引するアウトドア事業 (写真は原宿の「ザ・ノース・フェイス マウンテン」)

好業績をけん引するアウトドア事業
(写真は原宿の「ザ・ノース・フェイス マウンテン」)

ゴールドウインの2020年3月期第3四半期の連結決算は、アウトドアやアスレチック事業がけん引役となり、増収増益を達成した。消費増税や暖冬など逆風の強かった市況下で、2ケタ成長を遂げた。第3四半期の過去の最高業績を更新した。

第3四半期の営業利益率が30%台を突破

ゴールドウイン、2020年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2020年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は758億4,300万円(19.1%増)で2ケタの増収だった。売上高総利益率(粗利率)が54.6%(2.3ポイント増)と改善した。直営店や自主管理売り場の精度アップが進み、さらに収益性が向上した。

販管費率が低下したこともあり、営業利益は161億9,700万円(39.4%増)と2ケタの増益を達成した。営業利益率が21.4%(3.2ポイント増)と20%台に到達。同業他社の中では、頭抜けて高い比率である(表1を参照)。

第3四半期(10-12月)の3カ月間の営業利益が106億6,000万円(75.7%増)と大幅に増加した。売上比率も32.7%(12.7ポイント増)と初めて30%台に到達した。元々、秋冬商材に強い“下期型”の同社だが、消費増税や暖冬の影響を最小限に抑え込んだ形だ。